エンジンにも人間にも適切なマスクをつけよう
皆さんは、エンジンの動作のひとつである『吸気』について知っていますか?
吸気って空気を吸うってこと?
簡単にまとめるとこんな感じでエンジンは回っています。
吸気とはエンジンにとって呼吸みたいなもので一番最初に始まる動作です。
なので空気の無いところではエンジンは回りません。
またエンジンに空気が入る手前に「エアフィルター」または「エアクリーナー」が付いていて空気を綺麗にしてくれます。(今回はエアフィルターで統一します)
空気中には見えないホコリやカス、排気ガスから出る小さなゴミが漂っていてこれらをエンジンに入らないように防ぐ役目をしています。
では、もしエアフィルターがゴミやホコリで詰まってしまったら?
人間が付けているマスクが目詰まりしている状態ってことでしょ?
そんなマスクを付けていたら空気が吸えなくて倒れちゃうよね^^;
エンジンでも人間でも適切なフィルター(マスク)を付けないと正しい行動ができなくなります。
今回の記事は「吸気」に関連する「エアフィルター」に解説していきます。
エアフィルターの役割は異物からエンジンを守る
空気中には目には見えないゴミや、目に見える虫が飛んでいますよね。
それらの異物をエンジンの燃焼室に入れない役目があります。
もしエンジンルームに異物が入ってしまうと、エンジン内部に損傷や摩耗のダメージを与えてしまいます。
車で走っているとバンパーに小さな虫がくっついてるけど、フィルターが無かったらこの虫がエンジンに入ってこと。
乾燥する時期の土埃も小さな石の集まりだからエンジンに入ったら傷だらけになるよね^^;
細かく言うと金属と金属の間にはエンジンオイルがあるので保護されていますが限度はあります。
ではエンジン内部が損傷するとどうなるでしょう?
すぐに症状が出るわけでは無いですが症状は少しづつ進行します。
そしていつかエンジンは壊れるでしょう。
エンジンオイルの交換を怠ったり、点火プラグの不調などの要因もあって必ず吸気だけの影響でエンジンの不調が起きるわけではないでがすが、
不調に繋がる要因は取り除いたほうがいいでしょう。
人間が付けるマスクもウイルスや粉塵から体を守るよね。
それと一緒って考えると分かりやすいかな^^
フィルターが目詰まりしたら?
人間のマスクで考えてみると、空気が吸いにくいマスクだと息苦しいですよね。
そのまま走ったら酸欠になりますよね^^
車も一緒でフィルターの隙間から流れてくる空気の量が減ったらエンジンの調子は悪くなります。
これらの原因となるのがホコリや砂埃などの異物。
整備や車検のときにフィルターの在庫がない場合は応急処置でエアブロー(空気で飛ばす)をしますがおすすめは交換ですね。
交換時期の目安は走行距離で確認しよう
交換時期は走行距離10000〜15000kmが目安です。
ただ使用環境によって寿命が短くなります。
見た目ではわからないので、走行距離や車検時に交換をおすすめします。
素材は繊維で出来てホコリや砂をしっかりキャッチしているからエアブローも限界があるよ。
カスタムパーツでキノコに似ているフィルターはどうなの?
出典:HKS
製品名:スーパーパワーフローパーツ
正式名称は「パフォーマンスエアフィルター」といいます。
みんな「きのこ」って言うけどね^^
きのこ型はスポーツカーやカスタムーカーに装着されているのを見ますね。
空気を沢山吸えるってことはフィルターの目が荒いってことだよね。
デメリットの最後に「体的なメンテナンス」が入っています。
通常のフィルターは乾式言われそのままの意味で乾燥しています。
ただきのこ型などのスポーツカーに使用されるフィルターは、湿式と言われてフィルター専用のオイルが塗布されていてベタベタしています。
メンテナンスも大変で。簡単に言うと、
じゃぶじゃぶ水洗いして完全乾燥させて専用オイルを塗布
専用オイルが必要だし、塗布も適量だから難しいね
だからって塗らないと細かい異物をキャッチしないし^^;
きのこ型を付ける時はある程度覚悟が必要ってことです。
まとめ
ロードサービスでバッテリー上がりで呼ばれることがあり、
鍵を回すとクランキングはしますがエンジンがかからないことがあります。
これはエアフィルターが汚れていて必要な空気が吸えてない状態なので、対処としてはエアフィルターを外して空気を沢山吸えるようにするとエンジンがかかります。
僕の地域は雪降るし、農道も多いからフィルターが汚れやすい環境です。
お客さんのエアフィルターの状態はカビは生え、エアブローすると砂埃やホコリが出てきます。
っと言っても僕もロードサービスでこの症状をみるまでは「エアフィルターなんてエアブローで大丈夫!」って思っていました^^;
amazonで2000円で買えますし、交換方法もYouTubeで見ることが出来ます。
もちろんエアフィルターだけではエンジンを保護するには不十分ですが、放置するとエンジントラブルの原因に繋がる可能性もあります。