タイヤに窒素ガスいれる必要はない?

ガソリンスタンドで燃料を入れていると、タイヤに「窒素ガス」を入れませんかと勧められませんか?
通常、タイヤに空気をいれる方法としてはコンプレッサーで圧縮した空気をエアゲージを使って入れます。

ん?窒素って空気中に含まれてなかった?

気付いた?空気中には窒素は8割近く含まれているからね
窒素ガスは成分100%ですが、空気中に含まれる窒素と対して変わりません。
厳密に言うと恩恵はあるんですが、それは飛行機やスポーツカーなどのタイヤに高負荷がかかる場合に限る話で、一般車両はほとんど意味がありません。
結論は、必要無いが回答になります。

もう少し詳しく解説していくよ。
1. タイヤに窒素ガスを入れる利点
1-1. 温度による空気の圧力変化が少ない
通常の空気には水分が含まれています。
その水分は
「暑いと膨張」
「寒いと収縮」と変化します。
結果、タイヤの空気圧が変わるので、
「夏はタイヤの気圧高くなる」
「冬はタイヤの空気圧が下がる」とこのような減少を起こします。
おおよそですが、
気温が10℃上がるとタイヤの空気圧は約10kPa(0.1kgf/cm²)高くなり、
逆に10℃下がると空気圧は約10kPa(0.1kgf/cm²)下がります。
その点、窒素は熱膨張しにくいので、タイヤの空気圧の変化が少ないので高速走行時の安定性が向上する可能性があります。

僕的には空気圧が上がれば燃費も良くなるし、
逆に下がればタイヤの接地面が増えることになるから、雪道のグリップが上がるから良いと思ってる。

自家用車のタイヤの空気は220〜240kPa
だから±10kPaは誤差みたいなものだよ。
1-2. タイヤ内部の酸化を防ぐ
空気中に含まれる酸素や水分にはタイヤ内部の酸化を促進させると考えられています。タイヤの内側だけではなく、ホイールの劣化にもつながります。
その点、窒素は水分を含まないためタイヤ内部の酸化を防ぎ、タイヤやホイールの劣化を抑える効果があります。
スチールタイヤに関しても腐食を防ぐ利点があります。
と、一般的には言われていますが、何十年もタイヤのパンクを見てきた僕が断言します。
タイヤ内部の原因がバンクにつながることはほぼ無い
パンクは「摩耗」「ひび割れ」「空気圧不足」と点検を怠ったことが原因で起きます
アルミホイールに関しても、昔に比べてしっかりと塗装がされているので大丈夫です。なのでスチールタイヤも大丈夫です。

断言って言う割には「ほぼ」っていってるじゃん

通常はタイヤの内部が腐食する前に「摩耗」「油の抜けによるヒビ割れ」になるから、内部より外部の寿命のほうが早いから!
もちろん飛行機やスポーツカーではあり得ることだよ!
整備工場によりますが、コンプレッサーの後ろに空気中の水分を取るドライヤーが付いていて、エアホースやエアーを使う工具の劣化を抑える役目があります。
なのでタイヤに空気をいれるとき、水分が入ることは少なくなっています。
もちろん国産タイヤメーカーに限った話です。
なのでアジアンタイヤは予想できません^^;

1ー3. 空気漏れが少ない
窒素分子は酸素分子よりも大きいため、理論上は空気漏れしにくいとされていますが、実際はタイヤとホイールの間から漏れることのほうが多いので、窒素の利点の判断材料にはなりません。

雪国では季節ごとにタイヤを交換するのでまめな空気圧チェックするので安全ですが、温かい地域では年中夏タイヤってことが多いので半年に一回は空気圧をチェックしましょう。

・ガソリンスタンド
・ホームセンター
・車用品店
これらのお店の前にタイヤ空気圧をセルフで補充するタンクがおいてあるから自分で確認するのもいいかもね!

確か、タイヤの空気圧の確認は運転席のドアを開けるとシールを見れば良いんだよね!
2. まとめ
- 通常の空気にも78%の窒素が含まれているため、劇的な違いはない
- 温度による空気圧の変化は誤差
- 窒素を入れたからとタイヤが長持ちする理由ではない
- 理論上ではタイヤ表面から窒素は抜けにくいが、別な隙間から抜ける
最後に
一般的な街乗りや普段のドライブでは、わざわざお金を払って窒素ガスを入れる必要性はありません。
レーシングカーや飛行機など、とんでもない温度変化や空気圧管理がシビアな環境では有効ですが、日常的な使い方なら普通の空気で十分です。
平均の値段:タイヤ4本で¥2000で窒素を補充出来ます。
そこまで高い金額でもないので試しに入れて体験するのも良いかもしれません。
窒素を入れたあとに通常の空気をいれると効果は薄れてしまうので気を付けましょう。
それでは素敵なカーライフを^^

余談だけど。
知り合いの整備士が◯◯◯で働いてて、窒素ガスのことを聞いたら「質の悪い窒素」を入れてるって言ってたよ。
「質の悪い」ってなんだろうね?わからないね〜?