積雪で立ち往生、車内で仮眠するときはマフラーまわりの雪かきをしないと一酸化炭素中毒になるよ

冬になると積雪による高速道路の立ち往生のニュースを良く見ます。
原因は予想以上の積雪で除雪が間に合わなかったり、交通事故だったり色々です。
中には8時間も車の中で待機したって話も聞いたことあります。
待機している間は寒いのでエンジンをかけて暖を取りますが、実は命に関わる事故につながる場合があります。
それはエンジンを掛けた状態でマフラー付近が積雪によって塞がるとマフラーから出る排気ガスが車内に入ってきて一酸化炭素中毒になるからです。

積雪によってマフラーの排気ガスが逆流するわけじゃないけど、実際逆流した場合はエンジンルームに入ることになるからエンジンは止まっちゃうかもね。
ではなぜ積雪によって車内に排気ガスが入るのでしょうか?
排気ガスは車の下を通って室内に入り込む

ドカ雪が降ったり猛吹雪に立ち往生する車のまわりはたちまち雪に囲まれます。
エンジンをかけるとマフラーから排気ガスが出てきますが、車の周りに積雪があると大気に排気ガスが散らばらずに車の下に溜まっていきます。

溜まった排気ガスはワイパーカバー下の「外気の吸入口」から室内に入り込みます。

それならエアコンを外気から内気に変えれば大丈夫じゃないの?

内気に切り替えれば9割大丈夫だけど、車は隙間が多いから絶対とは言えないんだよね
車は下部は真っ平らではなくて山なりに作られていて、これはマフラーやドライブシャフトを通すために必要な隙間なんですが、しかしこの隙間が排気ガスをエンジン側に流れてしまう。
一酸化炭素の致死量は?
排気ガスには一酸化炭素が含まれていますが、ほとんどはマフラーの途中についている触媒コンバーターによって大幅に削減されています。
しかし一酸化炭素は少量でも命の危機に関わります。
空気中の一酸化炭素濃度が約0.1%(1000 ppm)を超えると数時間の吸入で中毒死する可能性があります。
死亡に繋がらなくてもなにかしろ後遺症が残ります。
そして一酸化炭素の厄介なことが、無色・無臭のガスってことです。
なので気が付かないうちに吸い込んでしまうことがあります。
初期症状は「めまい」「頭痛」などが挙げられます。
これらの症状が出た場合は急いで車内の換気または外に出てください。
症状が重い場合は救急車を呼んでください。

冬のキャンプで石油ストーブ使うけど、これも一酸化炭素でるから危ないんだ。だから換気したりCOチェッカーを使って気をつけているんだよ。
最後に
一酸化炭素はマフラーについている触媒コンバーターによって大幅に削減されていますが100%ではありません。
もちろん触媒にも限界があるので古くなると一酸化炭素は増えます。
また社外のマフラーに交換したことによって一酸化炭素が増えることもあります。
なので冬季に出かけるのであれば事前準備が必要になります。
車まわりの積雪状態を確認してエンジンをかけて暖をとって、雪が積もってきたらスコップで雪をどかす作業。これの繰り返しが必要になります。

注意!
暖房が出るようになったからとエンジンを止めて電源ONの状態で送風するとバッテリーが上がってしまうからダメだよ!
冬季の運転はなにが起きるかわからないので事前の知識と準備が必要です。
このブログでは安全に走る方法や知識をお伝えしていますので、また見に来てください。
それでは素敵なカーライフを送ってください^^