自分でタイヤ交換するならトルクレンチを必ず使おう
季節の変わり目になると寒冷地ではタイヤ交換が始まります。
それに伴って多くなるのが走行中にタイヤが外れるトラブル。
原因ってホイールが悪かったの?
それもあるけど一番多いのがホイールナットの締付不良によるものだよ。
ハブにタイヤをつけてハブナットでタイヤを締めますが
ハブボルトの締める強さを間違えるとタイヤが外れる原因に繋がります。
ネジでもボルトでも締める強さのことを「トルク」といいます。
そして設定した強さでボルトやナットを締めることができる工具を「トルクレンチ」といい、基本的に自動車整備工場にはあります。
「トルクレンチがなくても俺は長年の経験で大丈夫だ」って言う人はほっといてください^^;
ロードサービスで事故を起こした人に聞いた所、
9割型工具に乗っかり体重をかけて思いっきり締めるって言ってたね^^;
車の大きさやメーカー、ホイールの素材(鉄、アルミ等)によって締め付けトルクの強さが変わります。
ナットの締め付けが弱いともちろんナットは外れタイヤも外れます。
では締め付けトルクが強すぎた場合は、ハブボルトが折れタイヤも外れます。
タイヤ交換時に折れれば大きな事故を起こさずに済みますね。
また締めすぎた結果出来た隙間が走行中の振動によって広がり振動に耐えられなくなってボルトが折れます。
ちなみに振動が大きくなってボルトが外れる際、タイヤホイールも振動で穴がボロボロになり再使用が出来なくなる可能性があります。
ボルト折れて、ホイールはダメになって、事故なんて起きたら三重苦じゃん!?
節約した結果、損失が大きくなるのよ^^;
だからトルクレンチを買わないならお金を払って人に交換してもらった方が安心だよ
トルクレンチは国産メーカーを買えば大丈夫です。
ただし、ネットショップでは安いトルクレンチもありますがお勧めしません。
先ほどお伝えした通りトルクレンチは決められた力で締めることができる工具です。
言い換えれば設定した以上の力で締めることができないようになっています。
安いトルクレンチは例えば100の力で設定したのに80の力で止まってしまうことがよくあります。これでは締めたことにはなりませんよね^^;
トルクレンチには種類が合ってトルクが固定されているものと調整が出来るものがありますが、ダイヤルが付いていてトルクを変えられるトルクレンチがお勧めです。
こちらも先ほど言いましたが車種によって必要トルクを変える必要があるためです。
知り合い整備士はアメリカのメーカーのMac toolsやSnap-Onを使っていますが、
確かに精度が高くて使いやすいですが、結構高価な工具なので家使いなら国産で大丈夫です。
またトルクレンチを買う時もトルクを調整できる幅にも余裕を持たせてください。
この場合はトルクレンチに大きなダメージを与えてしまうし、最大トルクが小さいトルクレンチはハンドルが短く腰が痛い人にはお勧めできません。
普通乗用車で100〜120N·m(10〜12kgf·m)
軽自動車で70〜90N·m(7〜9kgf·m)
買うなら最大トルクが200〜250N・mあれば大丈夫です。
マイカーの規定トルクは取扱説明書かメーカーにお問い合わせください。
条件の確認
・国産メーカー
・トルクを変更できるダイヤル式
・ハンドルが長いもの
・最大トルクが200〜250Nmの範囲がお勧め
これらの条件で僕が買うならKTCのトルクレンチになります
最後に
ディーラーでタイヤ交換すると大体5000円かかるので、トルクレンチを買って自分でタイヤ交換をすれば数回で元が取れます。
ただ外注するメリットもあります。
自宅用のジャッキでは車の下回り点検には限界があり、リフトアップをしてタイヤ交換のするなら車の下回りを見てもらえるのは利点になると思います。
近所の人で「今までは自分でやってたけど腰が痛くてね」ってタイヤ交換を持ってくるお客さんも増えてきました。
僕も同じ立場ならお願いしますね^^
ただどうしても自分でやらなくてはいけない環境ならぜひトルクレンチを使用してください。
タイヤ交換後のトラブルの殆どがボルト・ナットの締付不良に寄るものです。
なのでこれさえ守ればひとまずはタイヤが外れることは少なくなるでしょう^^
寒くなると体が思うように動かなくなるから怪我には気をつけてね