車内Wi-Fiは必要?料金と通信料をスマホと比較してみた

最近の車事情を見ていると車内Wi-Fiを使えるオプション契約が増えてきました。
具体的には、純正ナビからWi-fi電波が出て、車内で任天堂Switchのオンラインゲームやノートパソコンとつなげて仕事が出来たりと今の時代にあったオプションになっています。
スマホのモバイル通信と同じ4G、5G通信回線なので問題ありません。

それならスマホのデザリング機能を使えば済む話じゃないの?

僕も試しにやってみたことあるけど、データ通信量はたくさん消費するし、スマホのバッテリーも消費するから充電しながらになったよ!
ひとつの基準として動画1時間視聴するとデータ通信量1GB消費します。
僕も使っているahamoはデータ通信量がひと月30GBと5分以内の国内通話無料で月額2980円(税込み)
簡単計算で動画30時間楽しむことが出来ます。1日1時間使えるってことですね。
デザリング機能を使えば、1つのスマホからWi-Fi電波を出して他のスマホやゲームにイナーネット環境を提供することが出来ます。

さてここからが本題だよ!
❓️例えばこんな条件の旅行だとデータ通信量は足りるでしょうか?(契約はamamo)

SNSとオンラインゲームのデータ通信量は分からないけど、YouTubeだけでも往復10時間だから10GB使うってことじゃん!?

もちろんデータ通信料はひと月30GBだから旅行前も旅行中もスマホで調べるし、平日は仕事でも使うからデータ通信量は足りなくなっちゃう^^;
年々YouTubeやゲームなどの画質が良くなっていますが、その分だけ必要になるデータの量が増えるので想像以上にデータ通信量を消費します。
データ通信量が足りないと感じたなら車内Wi-Fi!
車内Wi-Fiはデータ通信料無制限なのでいくらYouTubeを視聴しても大丈夫です。
※一部のメーカーでは従量課金制を採用しているので必要に応じてデータ通信量を選べます。

それならポケットFi-Wiでもデータ無制限のプランなかった?

僕的にはポケットWi-Fiは現実的ではないかな。
ポケットWi-Fiは端末のレンタル日数に比例して料金も増えるし安くても2500円〜3500円なんだよね

スマホとポケットWi-Fiの2台持ちするならスマホを無制限プランにしたほうが財布に優しいね。
今回は車内で使うWi-Fiについて、ナビから出るとWi-Fi(車内Wi-Fi)スマホから出るFi-Wi(デザリング)のふたつ比較解説していきます。
1.データ通信量を理解しよう。
データ通信量は使い方によって消費量が変わります。
利用シーン | 消費データ通信量 | 詳細 |
---|---|---|
動画視聴(HD画質) | 1時間で約1GB | YouTube、Netflixなど。SD画質なら約0.7GB。 |
動画視聴(4K画質) | 1時間で約7GB | 一部の動画配信アプリで視聴できます。綺麗=データ消費大 |
音楽ストリーミング | 1時間で約50MB~150MB | 曲の長さ、音域によって上下します。 |
Webブラウジング | 1時間で約60MB~150MB | 画像が多いサイトや広告によって通信量が変動します。 |
SNS(インスタグラム/TikTok) | 1時間で約700MB~1.5GB | 動画の投稿や閲覧が多い場合、通信量が増加します。 |
オンラインゲーム | 1時間で約50MB~200MB | ジャンルによるが、大規模ゲームほど通信量が多くなります。 |
ビデオ会議(Zoomなど) | 1時間で約500MB~1.5GB | 音声のみの場合は通信量が減少します。 |
メール送信受信(添付なし) | 1通あたり約0.01MB | 添付ファイルがある場合は内容により増加。 |
写真アップロード | 1枚あたり約2MB~10MB | 写真の解像度や形式による違いが大きい。 |
アプリ/ゲームダウンロード | 1回あたり数十MB~数GB | アプリの容量に依存します |

動画が一番通信料を消費するね。
その次は音楽→画像→文字の順で通信料が少なくなるよ。
2.車内Wi-Fiの特徴

車内Wi-Fiとはナビゲーションがスマホでもお馴染みの4G回線(ドコモ、KDDI回線など)を利用して無線Wi-Fiに変換してスマホやPCにインターネット環境を提供することです。
また4G回線をそのまま利用することで、ナビでYouTubeやAmazonプライムなどで動画の視聴やブラウザ(Chromeなど)で調べ物をしたりとナビの視野を広げることができます。(今後5G回線に移行予定)

マツダ・スズキ・ダイハツの3社は車内Wi-Fiの提供は無し。
2ー1. トヨタ:車載Wi-Fiの特徴
月々の料金
T-Connect 基本サービス 使用料金が必要になります。330円/月(初回5年間は無料)
別途で車内Wi-Fiオプション:1,650円/月
データ通信量
無制限
回線
4G LTE (主にKDDI回線を使用)
その他の特徴
トヨタの車内Wi-FiはT-Connect 対応のナビだけが出来る機能です。
T-Connect 対応ナビは3段階にグレードが分かれていて、
1.「ディスプレイオーディオ(コネクティッド対応ナビ)Plus」
2.「ディスプレイオーディオ(コネクティッド対応ナビ)」
3.「ディスプレイオーディオ」
「1と2」は車内Wi-Fiを使用出来るけど「2」はWebサイトの閲覧が出来ません。
なので全ての機能を使いたい場合は「1.ディスプレイオーディオ(コネクティッド対応ナビ)Plus」のナビを装着しましょう。
デメリット
エンジンを切ると車内Wi-Fiは使えなくなります。
また走行時は常にWi-Fiが使えますが、停車時は60分
2ー2. ホンダ:車内Wi-Fiの特徴
月々の料金
データ通信量 1GB 330円(税込み)〜5GB 1550円(税込み)
自分の利用料に合わせて買っていくシステム(使用期限あり)
2025年4月からデータ通信の使い放題プランにリニューアル。
※それに伴って上記の買い切りシステムは廃止
リニューアル後は月額1650円で使い放題。
データ通信量
現在は1GB〜5GBのデータ通信量を必要に応じて課金して買う。
2025年4月移行はデータ通信量使い放題。
回線
4G LTE(主にSoftBankを使用)
その他の特徴
車内Wi-Fiを使用するためにはHonda CONNECT 対応の純正ナビを装着する必要があります。
またHonda CONNECTには基本プラン550円(税込み)の契約が必要で、契約の上で車内Wi-Fiが有料で使える仕組みになってます。
デメリット
トヨタ同様、走行時は車内Wi-Fiは使えるけど停車後60分すると車内Wi-Fiが切れる。
またエンジン始動後30分は車内Wi-Fiを使えるけど、30分を超えると切れる仕組み
2-3. スバル:車内Wi-Fiの特徴
月々の料金
1日プラン::550円(税込)
30日プラン: 1650円(税込)
データ通信量
データ通信量の限度の明記はないが、一定期間内に大量のデータ通信をした場合、通信速度制限がかかる可能性があります。
回線
4G LTE (主にKDDI回線を使用)
その他の特徴
SUBARU STARLINKの基本プランを契約したのち、SUBARU クルマ de ネット(車内Wi-Fi)が使えます。
デメリット
エンジン始動時のみ車内Wi-Fiが使えます。
データ通信量の上限の記載がないため、たくさんデータ通信を使う人には使い勝手悪い。
2ー4. 日産、三菱:車内Wi-Fiの特徴
月々の料金
1日プラン::550円(税込)
30日プラン: 1650円(税込)
年間プラン:13200円(税込み)
データ通信量
両社ともデータ通信量無制限
回線
4G LTE (ドコモ回線を使用)
その他の特徴
docomoが提供している「docomo in Car Connect」を使用していて基本的には同じ特徴を持っています。
デメリット
日産・三菱は土台となる基本プランがありますが、この無料期間を超えると車内Wi-Fiの他に追加料金が必要になります。
日産はNissanConnectに契約。無料期間を超えると車内Wi-Fiの他に追加料金が必要になります。
無料期間: 初度登録から10年間
11年目以降の契約金: 年間約7,920円(税込)
3. スマホのデザリングを考えてみる

車内Wi-Fi:モバイル回線→ナビ→Wi-Fi
デザリング:モバイル回線→スマホ(デザリング)→Wi-Fi
ナビを挟むかスマホを挟むかの違いで、流れは大体同じようなものと思ってください。
デザリングならではの特徴・料金・メリット・デメリットで特徴を掴んでいきましょう!
3ー1. デザリングの特徴
車内Wi-Fiはカーメーカーによって回線(docomo、KDDI,softbank)の縛りがありましたが、デザリングはスマホの回線に依存しているので、自分の好きな回線と契約してスマホからWi-Fi電波を出すことが出来ます。
3ー2. デザリングは3つの方法で接続できる。

Wi-Fiデザリング
一般的にデザリングといったらWi-Fiデザリングのことを指し、安定した回線速度を出しながら複数のデバイスとつなげることが出来る。
⚠️デメリット:消費電力が多いこと。
スマホによって接続できるデバイスが違いがあります。
iPhone:最大5台
Android:最大10〜15台

たくさん同時接続をするとそれだけ回線速度は遅くなるよ。
Bluetoothデザリング
Wi-Fiデザリング同様、無線で複数の端末と接続することが出来る。
また消費電力が少ない。
⚠️デメリット:Bluetoothには「5.0」「2.0」など規格があり新しくなるにつれて通信速度や通信距離などの改善はありますが、それでも通信速度はWi-Fiに比べ5000分の1
理論値:
Bluetooth 5.4 – 約2 Mbps
Wi-Fi 6(IEEE 802.11ax) – 約9,600 Mbps(9.6 Gbps)

理論値の通信速度はこんな感じだけど実際のところは。
「空気中のホコリ、湿気」
「家電から出る電磁波」
「家の断熱材」など、無線の電波の邪魔をする要因がいっぱいあるから回線速度は遅くなるよ。
USBデザリング
USBケーブルで接続するので安定した高速通信が出来ます。
使い方としてはスマホ→USBケーブル→パソコンと簡単。
また任天堂Switchなどのゲーム機にも接続は可能です。
⚠️デメリット:スマホにUSBケーブル一本しか刺さらないので必然的に接続出来るのは1台のみとなってしまう。
また、充電用のUSBケーブルでは通信出来ないので、「データ転送対応」のUSBケーブルが必要になります。

USBケーブルの差込口の確認も忘れずにね
4.自分にはどちらが向いているか理解しよう
4ー1. データ通信量と料金をを確認
データ通信量は無制限/月の場合は「車内Wi-Fiが安い」
㊗️車内Wi-Fiの最安値(全社)は1650円
スマホの最安値プランは楽天モバイルの3278円
データ通信量は1GBの場合は「日本通信SIM」が安い
車内Wi-Fiの最安値は三菱、日産の550円
㊗️スマホの最安値プランは日本通信SIMの290円

無制限なら車内Wi-Fi、必要分だけ買い切りだと日本通信SIMだね。あまり聞いたことない会社だと思うけどdocomo回線で安心だし、僕の妻も使ってるけど問題ないよ。
4ー2. シーン別で考えてみよう
家族や友人との長距離ドライブ🚙
おすすめ:車内Wi-Fi
・長時間移動でも安定した接続
・複数人が同時にスマホ・タブレット・ゲーム機などを接続可能
・動画視聴・音楽ストリーミングも快適
テザリングの場合のデメリット
・スマホのバッテリーが早く消耗
・ 長時間使用するとデータ容量制限にかかる可能性
キャンプやアウトドアでの利用⛺️
おすすめ:スマホのテザリング
・キャンプ場ではテザリングがあれば十分(頻繁にWi-Fiは不要)
・車の外でも使えるので、テントの中や移動中でも使いやすい
・コストをかけずにネットが使える
車内Wi-Fiの場合のデメリット
・車の外ではWi-Fiが届かない(車に戻らないと使えない)
・月額料金を払うほどの使用頻度ではない
4ー3. それぞれの欠点を理解する
車内Wi-Fiの欠点は停車後30〜60分でWi-Fiが使えなくなるから、例えばキャンピングカーで車中泊では車内Wi-Fiの恩恵を受けられなくなる。
もちろん車内Wi-Fiは外に持ち運びが出来ないので、車から離れたら使えなくなります。
その分デザリングWi-Fiは使用制限が無くて、電波があればどこでもWi-Fiを飛ばすことが出来ます。
しかし長時間の使用でスマホのバッテリーは熱くなるし、電気の消耗も激しいので充電しながらになるので、バッテリーの寿命が短くなるおそれがあります。
まとめ
多分この記事を読んでも自分に必要なWi-Fiはわからないと思います。
それは毎月自分がどれほどデータ通信量を使用しているのかを把握してない人が多いからです。

ちなみに僕はahamoのデータ通信量30GBなんだけど、毎月多くても8GBしか使わないよ。
だから急に出かけるとしても22GBをデザリングで使っても問題ないってこと。
データ通信量22GBだと動画22時間見れますね。
そんな遠出をする予定は無いし、AmazonプライムやNetflixは作品のダウンロードが出来るので自宅のWi-Fiで済ませておけばスマホのデータ通信料を消費することはありません。
ただ中には出張が多く、出先でZoom会議が必要になると話が変わります。
なのでまずは自分に必要なデータ通信量を把握したあと、もう一度この記事を読んで必要な分だけ契約しましょう。
それでは素敵なカーライフを〜^^